ベトナム映画『どこでもない空中で羽ばたく』で現在ハノイを感じる

大阪アジアン映画祭が2016年 3/4~3/13の会期で開催中ですが結構な盛況ぶりで当日券も少なくなっているところがあるようですね。時間が重なっているので気になる映画を観るか、今回逃したら何時観られるのだろうという映画を観るか悩みます。

そんな中ベトナムの映画『どこでもない空中で羽ばたく』を観てきました。グエン・ホアン・ディップ監督の作品で、ハノイの若者の生活を映し出した映画です。洗練された映像と官能的な描写、映像からハノイの湿度を感じ、時間が経つにつれその世界に引き込まれてゆきます。

惑いながら悩みながら知らない世界にも足を踏み入れていく主人公のピュアな表情にも魅了されました。幻想的な場面もあり、映像の世界に酔いたいそんな映画をお探しならこの作品を観てみてほしいです。題名も抽象的ですが、観終わったあと漂う感じが題名にしっくりしました。

そう、サイゴンが舞台でしたっけ、『青いパパイヤの香り』の空気感が好きな人にはおすすめできるんじゃないでしょうか。時代も違うし若者の心や生活も変わっていく、そんなことも感じました。

それと、監督が来日されて壇上に上がられていましたが、とっても凛とした美しい方でした。才色兼備!スタイリッシュなベルベット素材のアオザイがまたお似合いで素敵でした。

今回の作品ももう一度みたいし、ディップ監督の他の作品も観る機会がほしい。ナント映画祭やカンヌ映画祭でも評価されている方なんですね。まだまだ情報が少なくもっと知りたいと思います。

大阪アジアン映画祭でもう一度鑑賞の機会がありますよ!3/8 ㈫ 13:30から十三の第七藝術劇場です。こういう映画こそ見逃したくないですね。

http://www.oaff.jp/2016/ja/program/n08.html

Directer: Nguyen Hoang Diep

FLAPPING IN THE MIDDLE OF NOWHERE

2014/ベトナム/99分

 

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